鍼灸院を開業された方からよく頂くお声として、こんなことがあります。
「新規で来院してくれる人はいるんだけど、なかなかリピートしてくれる人が少ないんだよね。」
広告やチラシを配ればある程度新規で来院してくれる方を獲得することはできます。
 
しかし、ずっと新規の患者さんばかりだと、経営が苦し苦なってくるものです。安定して経営していくためには、通院してくれる患者さん、定期的に来院してくれる患者さんの存在が欠かせません。そこで、リピートしてもらうためのちょっとした工夫を今回と次回に分けて紹介します。
 
・患者さんの考えを先読みしよう!
患者さんと関わっていると、「治ったと思ってそろそろ来なくなるんじゃないかな」と雰囲気でわかってきませんか?それをそのまま見逃すと通ってもらえません。
そうならないために、先にその考えを言葉にしてみてください。例えば、”「楽になったし、そろそろ通院しなくても大丈夫そうだな」って思ってませんか?”という感じです。
 
そこに加えて、「楽になってスッキリしたと思うんですけど、こういったところもケアしていないとまた疲れがたまりやすくなっちゃうんですよ〜。だまされたと思ってあと1、2回来てみてください。そうすれば完全にスッキリしますよ。」と続けてみてください。
 
このように患者さんが抱えている悩みや問題を先読みして解決策を提示してあげることは、信頼にもつながりますし、大切なことです。
ただ、患者さんに先に言われてしまうと、その後に何を言っても営業っぽく聞こえてしまうので注意してください。
このような普段の何気ない会話から工夫していくことで、患者さんの信頼も得られますし、通院してもらうきっかけにもなります。ただ嘘はいけません。正直に相手のためを思って言葉をかけてあげてください。