キネシオロジーテープとは、筋肉と同じような伸縮性を持ったテープです。このテープを筋肉に沿って貼ることで、動きをサポートして痛みを緩和したり、血流を良くしたり、ケガの予防にも役立てることができるので、施術に取り入れるところが増えてきています。

ここでは、キネシオロジーテープを施術に取り入れるメリットや使用方法、おすすめのメーカーを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。 

キネシオロジーテープとは?3つのメリットを紹介

キネシオロジーテープは、伸びすぎたり縮みすぎている筋肉に沿って貼ることで、筋肉の正常な動きをサポートし、日常的な痛みを緩和したり、ケガの防止などにつなげることができるテープです。

キネシオロジーは「靭帯運動機能学」という意味があり、このテープを使った施術法は、もともとは日本で開発されましたが、今では世界中に広まっている施術法となっています。

最初はプロのサッカー選手や体操選手など、多くのスポーツ選手のために利用されていましたが、多くが抱える「肩こりや腰、ヒザの痛みの緩和」「ケガの再発防止」も期待できることから、一般の人への施術の中でも、多く使われるようになってきました。

このテープを利用する大きなメリットは、テープに伸縮性があるため、貼っていても体をいつも通りに動かすことができるという点です。

普段と同じように生活でき、利用者への負担が少ないことも、このテープを使った施術が支持されている理由です。

それでは、キネシオロジーテープの主な効能をみていきましょう。 

痛みの緩和や疲労回復

キネシオロジーテープを貼ると、皮膚と筋肉の間にすき間が生まれます。

すると、リンパや血流の流れが良くなり、新陳代謝や本来の治癒力を高めることができるため、痛みを減らしたり、筋肉の疲労を回復できるという効果があります。

特に、日常的に多くの人が悩む

・肩こり
・腰やヒザの痛み
・使いすぎによる手首の腱鞘炎

などの痛みを和らげるためにキネシオロジーテープが多く利用されており、普段の生活をスムーズに送りながら、痛みをとっていきたい人に適しています。 

また、痛みがない状態でも、テープを貼っておくことで痛みやトラブルの発生を防ぐこともできます。

最近はカラフルな色のテープも用意されており、テープを貼ることを「おしゃれの一環」と考える人も増え、マラソンなどの競技前に「ケガ防止やパフォーマンスの向上のため」にも積極的に利用されるようになってきています。 

ケガの予防や再発防止

キネシオロジーテープを貼ると、「関節の動かしすぎ」「筋肉の過剰な伸縮」を自然に防いでくれるため、ケガの予防や再発防止につながります。

通常のテーピングは患部やケガをしたくない部分を固定してしまうため、日常生活がしにくくなる場合もあります。

しかし、キネシオロジーテープは動かしやすい状態を保ったまま、筋肉や関節をサポートし、ケガを防止することができるので、非常に有用なのです。 

動作のサポート

キネシオロジーテープは伸縮性があり、テープを貼った状態でも体を動かすことができるので、適度に筋肉や関節をサポートしつつ、リハビリを行うことができます。 

ケガをした場合、関節や不具合がある箇所を完全に固定すると、治癒後に固まってしまうので改めてしっかりとしたリハビリが必要となります。

しかし、キネシオロジーテープは関節や筋肉をサポートしつつも動かせる状態にあるので、普段の生活をして患部を動かしながら、治癒と平行し、自然にリハビリを進めることができます。

キネシオロジーテープとテーピングの違い

キネシオロジーテープと通常のテーピングの違いは「部位を固定するか、サポートするか」という点です。

テーピングの場合は、伸縮性がないテープを使い、ケガしやすい場所を固定し、動きを制限します。

そうすることで、ケガの再発を防いだり、ケガの発生を予防できるというメリットがあります。

これに対してキネシオロジーテープは伸縮性が高いテープのため動かしやすい状態を保ったままケガを予防したり、リンパの流れを良くして痛みを緩和できるというメリットがあります。

キネシオロジーテープは貼った状態でも自然に体を動かすことができるため、スポーツ選手だけではなく、日常生活を普通に送りたい多くの人にも適した施術法となっています。

キネシオロジーテープはどんなときに使用する?部位別に解説

キネシオロジーテープはどんなときに使用する?部位別に解説

キネシオロジーテープは痛みがあるときや、動きをスムーズにしたいとき、ケガの再発を防ぎたいときなどに利用します。

手首

手首を使う仕事をしている人や、子育てや家事で痛みがある人野球やテニスなどのスポーツで手首を良く使う人に使用します。

肩が凝っていたり、痛みがあるときに使用します。また、野球などのスポーツで肩をよく使う競技のサポートや、四十肩、五十肩で腕が上がりにくい人のための貼り方もあります。

ふくらはぎ

ふくらはぎの疲労を軽減したり、肉離れを予防したいときに利用します。マラソンやランニングの時に貼ると、パフォーマンス向上が期待できます。また、アキレス腱の上に貼るとケガの予防にもなります。 

キネシオロジーテープ利用の注意点

キネシオロジーテープ利用の注意点

キネシオロジーテープ長時間の利用を前提に作られているため肌に負担がない・通気性が良い・使いやすい商品です。

しかし、トラブルが発生する場合もありますので、利用上の注意をよく理解して使用することが大切です。 

注意点① 長くても数日で張り替える

キネシオロジーテープは毎日張り替える必要はなく、数日はそのままでも大丈夫なつくりとなっています。

しかし、あまりにも長い間張り続けていると、かぶれなどの原因となるので、長くても数日で張り替えるようにしましょう。

注意点② 傷やかぶれがあるところは保護する

傷やかぶれがある場合は、そのままキネシオロジーテープを貼るのではなく、ガーゼなどで保護してからテープを貼ると安心です。

かぶれやすい人は、テーピング下地として「アンダーラップ」を使っても良いでしょう。 

注意点③ 入浴後は水分をとる

キネシオロジーテープは防水になっており、貼ったまま入浴しても問題ありません。

しかし、テープがすぐに剥がれてしまわないように、入浴後は水分をしっかりとふき取るようにしましょう。

注意点④ かぶれたら使用をやめる

キネシオロジーテープは一定期間貼り続けることを想定して作られているため、皮膚刺激が少ない粘着剤が使用されています。

しかし、体質によってはかぶれてしまうこともあります。

 もしもテープを貼った場所が赤くなったり、かぶれたりした場合は、すみやかに使用をやめるようにしましょう。 

キネシオロジーテープのおすすめメーカーを紹介

キネシオロジーテープは様々なメーカーから販売されていますが、その中から「肌への負担が少なく」「防水性が高い」、使いやすいテープを扱っているおすすめのメーカーを3つ紹介します。

ニトリート

二トリートニトリートのキネシオロジーテープは適度な伸縮性があり、刺激が少ないアクリル系粘着剤を使用しているのが特徴です。 

また、粘着剤をウェーブ状に塗布しているため、肌への負担が少なく、通気性が良いのでかぶれにくくなっています。

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ヘリオジャパン

ヘリオジャパンのキネシオロジーテープは、合成繊維と天然コットンを組み合わせたマイクロファイバーを利用しており、収縮性や弾力性に優れています。 

また、日本製の粘着のりを使用し、刺激性などの試験も行っているため、安心して使うことができるテープです。

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ファロス

ファロスのキネシオロジーテープは、粘着部分が3D加工されており、肌に触れる部分が少なく、通気性が良いため、利用者の肌への負担が少ないことが特徴です。

また、防水加工もしっかりとされているため、シャワーや入浴後も剥がれることなく、何日も利用することができます。

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キネシオロジーテープを施術に取り入れるメリットは大きい

キネシオロジーテープを利用すると、ケガの予防から痛みの緩和まで色々な目的に使うことができ、施術の幅が広がります。

キネシオロジーテープを利用すると、

①リンパの流れを良くして痛みを緩和する
②筋肉や関節をサポートして、ケガの予防や再発防止ができる
③筋肉の正常な動きを促し、スポーツのパフォーマンス向上が期待できる

といったメリットがあります。

スポーツを行っている人から、日常生活で痛みや不具合を感じている人まで、幅広い層に対応することができますので、キネシオロジーテープを施術に取り入れてみることをおすすめします。