「鍼灸院を開業しようか考えているけど、収入はどれくらい上がるのだろう。」
「独立して鍼灸院を開業したら、年収はいくらくらいになるのか気になる。」
「キャリアアップして鍼灸師としての年収をアップさせたい!」

鍼灸院を開業した場合の年収について、気になっている方はいらっしゃいませんか?
鍼灸師として長年働いている方のなかには、独立して鍼灸院を開業したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
独立して自分の治療院を開業することは大きなキャリアアップにつながりますが、実際の年収はどれくらいアップするのか詳しくない方も多いと思います。
また、普通の鍼灸師の年収とはいくらくらい異なるのかも気になりますよね。
そこで今回は、鍼灸師の年収と、鍼灸院を開業した場合の年収を比較してご紹介します。

□鍼灸師の年収はいくら?

*鍼灸院のスタッフとして働く場合

鍼灸師は、「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」の器具を用いて、患者さんのツボを刺激する治療を行います。
顔や体に針を刺す、体の上に盛られた粉から煙が出ている、などの映像を見たことはありませんか?
これらが「はり」と「灸(きゅう)」です。
鍼灸師は、こうした器具を用いて患者さんの自然治癒力を高める治療を行います。
この治療を、鍼灸院のスタッフとして行う場合、年収は350万円~400万円ほどが平均です。
月収にすると、月18万円~25万円ほどです。
一般的には固定給制を取っている鍼灸院が多いようですが、歩合制を取っているところもあります。
どちらにしても、鍼灸師としてのスキルや、患者さんからの評判を上げることで、年収はアップします。
治療に必要なスキルだけでなく、患者さんとのコミュニケーションも重視されるのです。
つまり、年収は個人のスキルによって大きくアップできる可能性があると言えるでしょう。

*チェーン店の院長として働く場合

鍼灸院には、全国展開しているチェーン店もあります。
チェーン店の店長になれば、月収50万円以上の収入を見込めるでしょう。
年収にすると、600万円以上です。
しかし、チェーン店の店長になるためには、鍼灸院での経験とスキルが必要です。
収入アップの前に、自身で着実に経験を積んでおく必要があるでしょう。

□鍼灸院を開業した場合の年収はいくら?

鍼灸院で経験を積むことで年収アップが期待できますが、年収額には限度があります。
より高いキャリアを目指す方や、自由に働きたいという方は独立も視野に入れて働いています。
よって、鍼灸師として働いている人のなかには、独立して開業を目指す方も多くいらっしゃいます。
鍼灸院を独立開業した場合の平均年収は700万円以上です。
また、スキルや経営方法によっては年収1000万円以上も夢ではありません。
しかし、鍼灸師として経験を積んだからといって、いきなり鍼灸院を開業するのは難しいことです。
独立開業のためには多くの準備や手続きが必要ですし、経営のノウハウを学ぶ必要もあります。
また、独立開業すれば必ず年収が大幅にアップするわけではないので、収入を上げられるような経営について考えなければいけません。
開業の相談ができるサービスを利用したり、独立の支援をしているサービスを利用したりするのもひとつの手でしょう。

□年収アップを目指すためには?

鍼灸院を開業した後に収入アップを目指す方法をご紹介します。

*柔道整復師の資格を取る

柔道整復師の資格も取得することで、年収アップが期待できます。
柔道整復師は、柔道整復術という技術を用いた手技のみで治療を行います。
この柔道整復術は日本の古武術「柔術」に由来する技術であり、負傷者を治療する「活法」を応用したものです。
鍼灸師と同じく国家資格が必要な職業であり、柔道整復師と同時に鍼灸師の求人を出している医院・企業は多くあるため、需要が高い資格であることが分かりますよね。
両方の資格を持っていることで活躍の幅が広がります。
収入を高くするステップを踏み出せるでしょう。

*あん摩マッサージ指圧師の資格を取る

あん摩マッサージ指圧師は、あん摩、マッサージ、指圧の技術を用いて患者さんの身体に起こる変調を緩和する仕事です。
東洋医学の知識を基礎として器具を使用せず、問診や検査法で患者さんの身体の不調の原因を特定し「なでる」「揉む」「押す」「さする」などの動作を直接患者さんの身体に行うことで血行を改善し、不調を和らげます。
あん摩マッサージ指圧師になるためには、鍼灸師や柔道整復師のように国家資格が必要です。
あん摩マッサージ指圧師は「業務独占資格」です。
国家資格を持たずにあん摩マッサージ指圧師と名乗り、あん摩・マッサージ・指圧を用いた治療を患者に施すことは法律で禁止されています。
このあん摩マッサージ指圧師の資格を取ることで治療の幅が広がり、鍼灸院の売り上げアップが期待できるかもしれません。

*ブランドを意識する

鍼灸師や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の治療は、人間の自然治癒力を利用した治療法として人気を集めています。
このブームによって全国には数多くのマッサージ事業者が開業していることをご存じでしょうか。
厚生労働省の統計によると、2016年の時点でマッサージ院、鍼灸院、整骨院、整体院などは全国に計13万6460ヶ所存在しています。
全国にあるコンビニエンスストアの店舗数は2018年11月の時点で5万5695店舗なので、治療院の数はコンビニの約2倍に上ります。
これほど治療院の数が多いと、同業者内での競争は激化することが想像できますよね。
その競争で戦うためには、自分の治療院にブランドを作ることが大切です。
ブランドを作るとは、他の治療院が持っていないような特長を活かすことです。
例えば、美容に特化した治療を行う、柔道整復師も治療も合わせて行う、あん摩マッサージ指圧師の治療も合わせて行う、介護の支援を行う、リラクゼーションとしての治療を行う、といったようなことです。
同じような鍼灸院がたくさんある場合、人に価値を感じてもらえたり、治療を受けてみたいと感じてもらえたりするようなブランドを作ることが重要です。
そうすることで、他の治療院との差別化を図り、評判と収入のアップを目指せるでしょう。

*価格設定に注意する

独立開業の鍼灸院では、治療の売り上げがそのまま収入に影響します。
よって、治療の料金設定は非常に重要です。
しかし、収入を上げたいがために料金を高くしすぎてしまうと、患者さんにとってはあまり嬉しいことではありません。
現実的かつ、高すぎない料金設定を心がけてみてください。

 

□まとめ

今回は、鍼灸師の年収と、鍼灸院を開業した場合の年収を比較してご紹介しました。
鍼灸師の平均年収と開業した場合の平均年収、収入アップの方法について理解していただけましたでしょうか。
治療院で働く場合でも、独立する場合でも、鍼灸師が収入を上げるために大切なのはスキルを磨くことです。
そして、他の治療院と差別化できるようなブランドを作ることです。
今回の記事を参考に、鍼灸院の開業について考えてみてはいかがでしょうか。
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