鍼灸院の開業をお考えの方で、温灸器について知りたいと言う方はいらっしゃいませんか。
お灸の種類はさまざまですが、その中の1つに温灸というものがあります。
温灸とはどのようなお灸なのでしょうか。
温灸器の効果について解説します。

□温灸器とはどのようなものか

そもそもお灸とは、もぐさを皮膚の上に置いて燃やして行う治療技術です。
もぐさを置いたときの温熱刺激によって体調を整えます。
もぐさとは、ヨモギの裏にある柔毛(じゅうもう)を精製したものです。

ヨモギは聞いたことがあるという方は多いかもしれません。
原料となるヨモギは日本全国に自生するキク科の多年草で、さまざまな薬効成分が含まれています。
そのため、日本人にも馴染みの深い薬草です。

お灸にはさまざまな種類がありますが、温灸器では、もぐさを中にいれて温めます。
温灸器の中でお灸を燃やして、温灸器から出る熱を皮膚に当てて温めます。
お灸を箱に入れる箱灸や、棒状のもぐさを専用の温灸器に入れるタイプなどがあります。
この温灸器にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

温灸器と肌の距離により温度調節ができるという特徴があります。
また、燃焼部分が表に出ていないという特徴もあります。
お灸は火傷が心配という方は多いでしょう。
燃焼部分が表に出ていないため、そんな方にも心配ないでしょう。
また、体の中にはお灸が直接置けない場所があります。
そのような場所を温めるのにも便利です。

お灸の種類はその他にも、点灸、台座灸、棒灸などがあり、その他にもお灸にはさまざまな種類があります。
点灸は、直接急とも呼ばれる昔ながらのすえ方です。
直接皮膚の上において皮膚を温めます。
直接置くのは少し心配ですね。
点灸はもぐさを捻って作りますが、この捻り加減次第で体感温度が変わるため、技術を要するお灸です。

台座灸は、台座のシールを皮膚に貼ってその上に点火するお灸です。
体感温度や香りなどを好みに合わせて選べます。
お灸といえばこの形を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
棒灸は、火をつけた棒状のもぐさを皮膚にかざして温めます。
からだとお灸の距離を自身で調整します。
火傷のリスクを抑えられるため、安心ですね。

□冷えは免疫力を低下させる

不調を感じた際に、体の冷えを訴える方は多いでしょう。
温灸器には、体の不調の元である冷えを改善できます。
そもそも、冷えによってどうして体の不調が起きるのでしょうか。

慢性的な冷えは、免疫の低下を招きます。
冷えが免疫の低下を招くというのは想像しにくいという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、冷えは自律神経のバランスを崩してしまいます。
その自律神経の崩れが、不調や免疫の低下につながります。

そもそも自律神経とはどのようなものでしょうか。
自律神経は、内臓や血管などの働きをコントロールする神経です。
これらの働きをコントロールし、体内の環境を整えます。
自律神経は、全ての内臓や、全身の血管や分泌腺を支配しています。
そのため、自律神経は体の具合に直結します。

なんとなく体がだるいな、休みの日なのにやる気が出ない、などといった悩みをお持ちの方は多いです。
このような悩みは、自律神経の乱れによるものかもしれません。
不調の元が冷えであるならば、お灸で解決できます。

温灸器でどのようにして冷えを解消するのでしょうか。
自律神経のある部分にお灸をすえて、冷えを解消します。
仙骨には、自律神経があります。
そのため、仙骨付近のツボにお灸で刺激を与え、自律神経の調節を促します。

自律神経が調整されれば、根本原因である冷えも解消されます。
なんとなくだるいという不調でせっかくの休みを無駄にはしたくありません。
お灸で冷えを解消すれば、体調を改善できます。

□温灸器の効果

温灸器は、自律神経の改善に役に立ちました。
自律神経の改善で、不調の原因である冷えを解消できました。
自律神経の改善により冷えを解消できるのは魅力的です。

しかし、その他にも温灸器にはさまざまな効果があります。
温灸器の効果には、下痢や便秘、胃の異常の改善などがあり、また、肩こりや背中のこりの改善にも効果があります。

下痢や便秘でお悩みの方は多いです。
その証拠に、薬局にはさまざまな便秘薬や下痢止めが販売されています。
また、血圧をあげる薬や、痛み止めの薬など、さまざまです。
これらの薬をいくつも飲んでいるという方もいらっしゃるのではないのでしょうか。

しかし、薬の多用は場合によっては危険です。
もちろん、適切に薬を飲むことには問題はありませんが、多くの薬を服用したくはありませんよね。
そこで、温灸器での治療がおすすめです。
温灸器で自律神経を整え、血圧や精神状態を整えれば、下痢や便秘にも効果があります。
また、睡眠にも効果があるため、健康的な生活習慣も手に入れられるでしょう。
温灸器には薬を邪魔する危険性もないため、飲み合わせなどを考えなくても良いというメリットもあります。

肩こりや背中のこりでお悩みの方はいらっしゃいませんか。
肩こりや背中のこりは、原因がさまざまです。
その原因の1つに、長時間正しくない姿勢でいることや、運動不足や睡眠不足に由来するものが多いです。

そのような場合には、温灸器での解消が期待できます。
お客様の中に、肩こりや背中のこりがひどいという方がいらっしゃった場合、温灸器をおすすめしても良いかもしれません。

□電気温灸器について

お灸は、もぐさを火で燃やして、ツボを温めるものでした。
しかし、火を扱うため、匂いや煙が気になるという方も多くいらっしゃいます。
そこで、普通のお灸の代用として、電気温灸器というものがあります。
電気温灸器は、匂いや煙を伴わないというメリットがあり、現在では、多くの鍼灸院で導入されています。
そんな電気温灸器について紹介しましょう。

*株式会社カナケンの電気温灸器

代表的な電気温灸器に、株式会社カナケンのCS-2000とCS-1000があります。
それぞれの違いはチャンネル数で、温灸器をつなげられる数が異なります。
CS-2000が6チャンネルで、CS-1000が4チャンネルです。
それぞれ、必要用途により使い分けましょう。
置き治療が可能なため、施術の際に手がかからないという点も魅力的です。

*全医療器株式会社の電気温灸器

全医療器株式会社の電気温灸器Shoukiも代表的な電気温灸器の一つです。
この温灸器は、本物のお灸を見事に再現しています。
加湿と飽和状態の繰り返しが再現されているという点で、本物のお灸に近くなっています。
また、CS-2000やCS-1000と同じく置き治療が可能なため、施術の際に手がかかりません。

*セイリン株式会社の電気温灸器

セイリン株式会社のセラミック電気温灸器もおすすめです。
こちらの温灸器は、リアル温度表示がされています。
そのため、温度がわかりやすく、温めすぎや温めなさすぎということがありません。
温度は、43度から55度まで3度刻みで5段階に調節できます。
コンパクトなため、往診にも適しています。
また、全面が消毒用エタノールで拭き取りが可能なため、清潔に利用できます。

□まとめ

今回は、温灸器の効果について解説しました。
温灸器とは他のお灸と異なり、表に火が出ていないため安全というメリットがありました。
種類もさまざまなため、お好みや用途により使い分けが可能です。
温灸器は体の不調を整えるのに最適でした。
最近では電気温灸器もあるので、気軽に導入してみてはいかがでしょうか。

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