「鍼灸院を開くならどこがいいんだろう?」
鍼灸院に限らず、何か開業するとなれば立地をどこにしようと悩んでしまうものです。そこで今回から4回に分けて鍼灸院開業における立地選びのポイントを紹介します。
今回は立地を選ぶ際に重要な治療院のコンセプトについてのお話です。
 
・どういうコンセプトにするかで選ぶべき場所が変わる
コンセプトと一言で言ってもわかりにくいと感じる方が多いと思います。
コンセプトとは、誰をターゲットにして、どういう価値を提供するかということです。
鍼灸の治療には基本的には自由診療ですが、一部健康保険が適用されるものもあります。
自由診療で治療費の価格を高く設定して付加価値を提供するのであれば、それなりにお金を持っている人、お金を払う人をターゲットにしないといけないですし、その定めたターゲットがいる地域に出さないといけません。
このように具体的な治療院のコンセプトを決め、それに合う立地を探すという順序をオススメします。
鍼灸院を含む治療院の立地を決め方としては、以下が一般的です。
 
高齢者をターゲットに保険診療を中心に扱う:住宅街、集合住宅
保険診療がメインだが、一部自由診療も扱う:駅前、商店街
自由診療をメインとし、一部保険診療も扱う:主要駅前、オフィス街
スポーツ外傷に関わる診療を扱う:通学路
 
 
 
誰にどういった価値を提供するのかが明確でない状態で立地を決めてしまうと、来院してほしい患者さんに来てもらえず、来院してくれた患者さんに満足してもらえなくなる可能性があります。そうなっては評判にも関わりますので、注意してください。