施術所を運営されている人の中には、お灸の施術をしている方も多いと思います。

ただマッサージや整体と比べ、患者さんにとってややハードルが高い印象をお持ちの方もいると思います。ではなぜお灸は敬遠されがちなのでしょうか。

今回はお灸が患者さんに敬遠される3つの理由を紹介するとともに、患者さんにお灸を勧める際のポイント、および部位別におすすめのツボを紹介したいと思います。

お灸が敬遠される3つの理由

お灸が敬遠される3つの理由お灸を導入する際のポイントについて紹介する前に、まずはお灸が患者さんに敬遠される3つの理由について見ていきます。

手間がかかる

お灸が敬遠される最大の理由が手間がかかるということです。お灸をする場所にもよりますが、衣服の脱ぎ着が必要なケースもあります。

また火を使わなければならないのが手間だとか、煙が出るのがイヤだなどという方もいます。

熱そう

お灸が敬遠される理由としては、熱そうなイメージがあるということもあげられます。実際に昔は灸を据えるやいとをすえる)と言って、悪いことをした罰に指頭程度の大きさのお灸を据えることがありました。

もともとの「灸を据える」の意味は、灸の治療をおこなうことでした。身近な万能薬として使われているヨモギの葉の一部から作られた「もぐさ」をお灸のポイントにおき、火をつけることでいろいろな効果が期待できます。

ただもぐさに火をつけると当然のことながら熱いです。そのため、悪いことをしたときに懲罰的な意味を込め、お尻や背中に大きめのもぐさを置いて、熱さを我慢させることで躾を行うこともあったようです。

そのため、「お灸=熱くて嫌なもの」というイメージが定着してしまった訳です。実際の施術所で用いられるお灸は米粒程度の大きさしかなく、人によって感受性は異なりますがせいぜいチクリとした痛みを感じる程度のものです。

最近では家庭でもぐさを用いるようなケースが減ってきているため、自宅で灸を据えるようなことは少なくなってきています。それでもやはりお灸は熱いものというイメージを持っている人が多いようです。

効果が疑問

お灸が敬遠される理由としては、効果が疑問だということもあげられます。マッサージや指圧ならすぐに効果が実感できますが、お灸でなぜ効果が得られるのか、一般の人にはなかなか分かりにくいものです。

その点に関しては鍼の治療も同じですが、鍼灸師の方も患者さんにうまく効果を伝えられていない現状もあるのかもしれません。経絡や経穴、気血や津液などと言って説明しても一般の方にはよく分かりにくいものです。

 

お灸を勧める際のポイント

お灸を勧める際のポイント

それでは次に、患者さんにお灸を勧める際のポイントについて見ていきます。

心理的ハードルを下げる

患者さんにお灸を勧める際の最大のポイントが、お灸に対する心理的ハードルを下げることです。お灸は熱い、手間がかかると思っている人に、いくらお灸の効果を説明してもなかなか伝わりません。

それよりはまず、お灸の効果を実感している人に、お灸の感想アンケートに書いてもらうとか、実際にお灸を受けた人からの高評価を動画で紹介するなどして、お灸に対する心理的ハードルを下げる必要があります。

効果を実感してもらう

お灸を導入する際のポイントとしては、当然ですがお灸の効果を実感してもらうことです。

論より証拠」という言葉があるように、お灸の効果を何度も説明するより、お灸の良さを実感してもらうのが数倍早いです。

最初からお灸を勧めるのが難しくても、何度か通ってくれている患者さんになら勧めやすいと思います。またキャンペーンと銘打ってお灸を勧めるのも良いでしょう。

初めての方にも扱いやすいお灸を勧めてみる

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もぐさの老舗「山正」が製造する長生灸シリーズのこちらの「お灸日和」は、治療院の先生が患者様へセルフケア用におススメして頂くことをコンセプトにしています。煙が少なく、ほんのりとフルーツの香りが漂い、お灸が初めての方にもアロマ感覚で始めやすいお灸となっております。

お灸をおすすめするメリット

お灸をおすすめする3つのメリット施術所に来られる患者さんにお灸を勧めることにはメリットがあります。

 

患者さんが心地よく感じる

お灸をする最大のメリットが、患者さん自信が施術を心地よく感じるということです。お灸の場合、施術行為自体に心地よさを感じやすいです。

ツボにお灸を据えると、じんわりとした温かさが全身に広がり、お風呂に入っているような心地よさが得られます。

再来院への動機づけがしやすい

お灸を上手に活用することで、患者さんの再来院への動機づけがしやすくなります。「毎週○曜日はお灸にしましょう」とか、「毎月○日はお灸の日」などと設定することで、患者さんの再来院へつなげられます。

お灸でツボを刺激することで期待できる独自の効果

お灸でツボを刺激することで期待できる独自の効果お灸でツボを刺激すると、お灸ならではの効果が期待できます。

リラクゼーション効果

お灸でツボを刺激することによって期待できる最大の効果リラクゼーション効果です。

お灸をすると、施術ポイントにじんわりとした温かさを感じます。お風呂に入ると心地よいのと一緒で、人間は温かさにリラクゼーション効果を感じるものです。

温熱効果

お灸でツボを刺激することで期待できる独自の効果としては、温熱効果もあげられます。実際にお灸をすることによって赤血球の数が増加し、血行を促進する効果が得られることも分かっています。

東洋医学では「瘀血(おけつ)は万病のもと」と言われており、何らかの症状が現れている場所には、血行不良が見られるということです。

血液は全身に酸素と栄養を運んでいるため、お灸によって血行が良くなれば、全身の栄養状態もよくなり、不調も改善すると考えられています。

自律神経の調整効果

お灸でツボを刺激することによって、自律神経の調整効果も期待できます。自律神経のバランスが乱れると、免疫を司る白血球の数に影響を及ぼすことが分かっています。

お灸を据えるとヒストトキシンと呼ばれる生体の機能を改善する物質が生産され、それが血液中に吸収されることによって、白血球数が増加します。

白血球は外部からの侵入者(細菌やウイルスなど)から私たちの身体を守ってくれている存在です。つまり、お灸をすることによって、免疫力を高める効果も期待できるのです。

お灸をするのにおすすめのツボ 

肩にあるツボの、膏肓(こうこう)がおすすめです。首の付け根の骨から下へ4つ目の骨の突起の高さで肩甲骨の内側にあるツボです。

「病(やまい)膏肓に入る(いる)」などという言葉がありますが、東洋医学では膏肓の場所で気血の流れが悪くなると、病気になりやすいと考えられています。慢性的な肩こりに期待ができるツボとなります。

 腰のツボ

腰にあるツボでおすすめなのが志室(ししつ)です。背中の中心から指4本分のところにあるツボです。

東洋医学において志室は腎系に属するツボになります。腎は生命力の源であることから、志室のツボを刺激することで気力が養われます。

 足のツボ

足にあるおすすめのツボは湧泉(ゆうせん)です。土踏まずのやや上、足指をグッと握った時に一番くぼむところにあるツボです。

湧泉も志室のツボ同様、腎系に属しています。湧泉という字からも分かるように、泉が湧くように、身体に元気が湧き上がる効果を期待できます。

お灸を上手に使って患者さんの満足度をUPしよう!

・お灸には面倒くさいイメージいを持つ人もいるが、実際に施術を受けてもらえばそれが誤解であると理解してもらえる
・お灸をすると患者さんが心地よく感じてもらえる。また再来院への動機づけがしやすくなる
・お灸には独自のリラクゼーション効果や温熱効果、自律神経調整効果などが期待できる

患者さんの中にはお灸が熱いとか、効果がわからないといったイメージを持っている方もいらっしゃいます。

ただ実際にはお灸はとても心地よい施術法であり、お灸をすることによって、心身ともにリラックスした状態を得ることが可能です。

お灸によって全身の血行が良くなれば、心身の不調を改善する効果が期待できますし、心地よい施術法のため、施術効果も実感しやすくなります。

また施術者にとっても、身体にやさしい施術法なので、患者さんに積極的におすすめしてはいかがでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

今後とも、メイプル名古屋を宜しくお願いいたします(^^)