競争の激しい鍼灸・整骨院の世界。
他の院との競争に打ち勝ち、収益を伸ばす方法にお悩みの経営者の方は多いのではないでしょうか。
 
時に経営を振り返って何とか改革を起こそうとお考えの方も、その見直しが的確かどうか自信はありますか?
 
 
事業戦略を立てるうえで、漏れダブりがあっては的確に考えることは出来ません。
そこで、ここでは漏れダブりのない考え方、MECEについてお話していきます。
 
 
■MECEとは
MECEとは「Mutually Exclusive Collectively Exhaustive (互いに重複なく、全体的に漏れがない)」という英語の略です。
物事を整理する時、ある部分が重複していたり、逆に抜けてしまったりすることは往々にしてありますが、抜け漏れをできる限りおさえるための基本の考え方のことです。
 
 
例えば、小売店の売り上げを伸ばしたいときに、
・商品の質
・商品の単価
・一日の来店客数
・広告を見て来店した人数
など関係ありそうな項目を羅列すると、MECEを活用することが難しくなります。
 
以下では、MECEを活用するためのポイントをいくつかご紹介します。
 
 
鍼灸素材写真18
 
■MECEを活用するためのポイント
ポイント1:要素分解する
要素分解するためのフレームワークは既存の洗練されたものがあります。
例えば、3Cであれば、自社・顧客・競合に分解して企業活動が分析できます。
また、SWOTであれば、自社外部の環境や自社の内部要因について機会・脅威・長所・短所という4つの切り口で分析できます。
 
既存のフレームワークはMECEになるよう設計されているので、非常に便利です。
 
 
ポイント2:因数分解する
例えば、売り上げを伸ばしたいと考えたとき、「売り上げ=顧客数×利用金額×利用頻度」のように因数を意識して分析することで、売り上げに関わる項目をただ羅列するだけの場合よりMECEに近づけます。
もちろん、上述の式を「利用金額=診察料+薬・道具などの費用」のようにさらに分解することも可能です。
 
 
ポイント3:項目の階層に気を付ける
例えば、既存顧客の来院理由について考えたいとき、「男性」と「専業主婦」という比較は不適切です。
 
なぜなら、比較対象の抽象度が異なるために正しく比較できないからです。
この場合では、「男性」と「女性」や「何らかの仕事に従事している女性」と「専業主婦」という比較であれば階層が一致しています。
 
いかがでしたか?
ここではMECEを利用して考えるコツをお教えしました。
ただし、上述のコツは完璧にMECEな考え方ということではありませんが、MECEを活用して考えることに慣れていない方の手助けになるでしょう。
コツを押さえ、MECEを使って考えることで、経営者様の悩みが晴れれば幸いです!
 
 
最後までご覧頂きありがとうございます。
 
今後ともメイプル名古屋を宜しくお願い致します 🙂
 
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