鍼灸・接骨院を経営しているみなさん。
前回はバリューチェーン分析についてご紹介しました。
 
VRIO分析はバリューチェーン分析と並んで使われることの多い、非常に有名なフレームワークです。
 
今回はVRIO分析の使い方についてご紹介します!
 
 
 
1 VRIO分析って?
VRIO分析はアメリカの経営学教授であるジェイ・B・バーニーが発表した経営資源に基づく戦略論をフレームワーク化したものです。
 
経営資源(リソース)を価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣可能性(Imitability)、組織(Organization)の4つの視点から評価することで、自社の強みと市場における競合優位性を把握し、効果的な施策を実行することが可能になります。
 
 
 
2 分析の仕方
・経済価値
消費者がお金を出して買いたいと思うかどうかということです。
例えば、電気代を通常の10倍消費する液晶テレビは誰も買わないですよね。
 
 
・希少性
他社が所有していない経営資源を分析します。
 
希少性が高ければ、他社の新規参入を防ぐことができます。
 
例えば、入手困難な鍼でしか行えない治療があれば、希少性は高いですよね。
 
 
 
・模倣困難性
他社が模倣できない資源があれば、競争優位性を安定的に維持することが可能です。
 
 
 
・組織
一番見落とされがちですが、非常に重要な要素ですね。
 
あなたの会社に優秀な鍼灸師さんが何人かいれば、それは立派な経営資源です。
 
また、業務の改善に積極的な事務員さんがいることも資源です。
 
従業員間でのコミュニケーションのスピードが高いことも立派な経営資源です。
 
 
 
 
3 分析の手順
基本的には 経済価値→希少性→模倣困難性→組織 の順に分析を行います。
 
経済価値がなかったら、希少性も模倣困難性も意味がありませんので注意してください。
 
 
 
 
4 具体例
模倣困難性においてはしばしば、自動販売機の例で説明されます。
 
清涼飲料水ビジネスでは、自動販売機の台数が大きな影響を与えています。
 
日本ではコカ・コーラ社が圧倒的な優位を誇っており、持続的な競争優位となっています。
 
また、希少性の例としてはIT企業がよく紹介されます。
 
システム自体は模倣されるものの、様々なサービスを複合的に組み合わせて、希少性を高めています。
 
以上、鍼灸・接骨院を成功に導くVRIO分析についてご紹介しました!
 
参考にしてみてくださいね。
 
 
最後までご覧頂きありがとうございます。
 
 
今後ともメイプル名古屋を宜しくお願い致します!
 
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