ディスポ鍼を選ぶとき、どのような基準で選びますか?
鍼柄、鍼体、鍼管、鍼先、包装までメーカーによってこだわりも仕様も異なります。

鍼灸師が治療にこだわりがあるように、メーカーもまたこだわりを持って鍼を製造しています。

今回は鍼灸鍼のメーカーとして、日本国内でトップクラスのシェアを誇るセイリン株式会社のこだわりと商品についてご紹介します!

セイリン株式会社について

セイリンは創業30周年を超える長い間、「安全で効果的な鍼灸医療の発展(鍼灸医療の近代化)に寄与する」という経営理念を一貫して追及しながら、鍼灸用の鍼などを販売している会社です。

世界初のディスポ鍼を生み出し、鍼灸業界の歴史を変えた

セイリン株式会社は静岡県清水市の工場がある会社です。
創業者の鈴木 毅氏(1925-2014)は元々注射針など医療機器で知られるテルモ株式会社で医療機器の商品開発・生産に携わっていました。
セイリンはそんな医療機器の大手テルモのビジョンを継ぐ鈴木氏によって生まれた会社です。

1978年の設立当初、鍼灸鍼は滅菌機での滅菌をしたり、鍼先を鍼灸師自らが研磨するなどのリユース(使い回し)が当たり前でした。

そんな中、世界で初めてディスポーザブル(使い捨てできる)鍼灸鍼を開発・製造したのがセイリン株式会社です。

品質に対して妥協しない、徹底したこだわりがブランドへ

セイリンの鍼は鍼体・鍼柄・鍼管だけのシンプルな構成です。シンプルな構成だからこそ素材からこだわり、均一で高品質なものでなければいけません。
鍼に使用するのは、汎用品でなく厳選されたセイリン仕様のステンレスをはじめ原材料から国産材料を使用し、国内の工場で生産されています。

超先端研磨加工~1/1000mm単位のコントロール~

セイリンの鍼は患者さんの体内に刺入する鍼体部分に特にこだわっています。

鍼灸鍼を作り続ける中で、ステンレス鋼線の加工において、1/1000mm単位でコントロールをする技術は大手でありながら職人気質のあるメーカーならではです。

セイリンでは原材料であるステンレス鋼線を汎用的ではなくセイリン仕様に特別設定。セイリン独自の厳格な購入検査規格に適合したもの以外は使用しません。

患者様の体内に刺入する鍼ですので、ステンレス加工工程では、1/1000mm単位でコントロールされた技術で切皮しやすくPAINLESS(痛みの少ない)な鍼を目指しています。


セイリンオリジナルの鍼先加工技術で、均一化かつ丸みを帯びて滑らかな、
痛みを最小限に抑える形状に仕上げます。

「カチッ」と外しやすい 超音波溶着

セイリンの鍼を使ったことのある先生なら、『鍼管と鍼柄の外しやすさ』を気に入っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

ゴミが出ないので環境に優しく、鍼管に凹凸がないために片手挿管もしやすい。

この溶着にもトップメーカーの技術が光っています。

これは「超音波溶着」という方法で留められており、この技術は業界内でもセイリン唯一の技術です。

この溶着は片手で簡単に鍼管から鍼柄が取り外しできる最適な強度となっています。
両手を使う必要がなくなり、押手をした状態で鍼の溶着を外せますので施術のテンポを邪魔しません。
また、鍼管から鍼柄を一度外すと、元には戻らないので使用済みか未使用なのかがすぐにわかります。
ディスポーザブルにこだわったセイリンならではの発想ですね。

鍼管へのこだわり

従来の鍼管の先には切断面の角がありました。セイリンの技術で個々に射出成形することで、角がなく鍼管断面を丸くでき寸法も安定させることができるようになりました。
また、鍼管外径は太くすることで、肌へのあたりが柔らかく持ちやすくなっています。

セイリンのディスポ鍼一覧

セイリンには、Jタイプ・JSPタイプ・J15SPタイプ・軟鍼・Dタイプ・MタイプSP・LタイプSP・Gタイプ・KBタイプなど様々なタイプの毫鍼。
そしてパイオネックス、パイオネックス・ゼロ、セルフケア用のこりスポッとなどの円皮鍼があります。
商品については特集コラムで詳しく紹介しています!

JSPタイプ


コラム:国産の最高品質!セイリンのディスポ鍼JSPタイプ
JSPタイプは、従来のJタイプの研削工程に加え超先端研磨加工という新技術を適用させたことによって「鍼突の丸い鍼」を実現させた鍼です。鍼尖が丸いため、皮膚を突き破るのではなく、押し広げるように入っていくので使用感は優しく、刺すときの刺激が少なくスムーズな刺入を目指している鍼になります。

↑ JSPタイプの商品ページはこちらから(^^)

 

パイオネックス


コラム:セイリンこだわりの円皮鍼!人気No.1!パイオネックス
パイオネックスは円皮鍼において革命的な商品です。
これまでの「痛い」「かぶれる」といった課題を解決するだけでなく、
‟毫鍼と同じ鍼を使用する”という、業界では初の試みをしたのがこのパイオネックスです。
1本1本個包装のため、滅菌時の清潔さをキープしたまま保管することができます。
そして、テープはかぶれにくいテープを使用していますので肌が敏感な方やお子様にも使いやすいと評判です(*^_^*)
はがした時に鍼とテープが離れないよう、樹脂で固定しているというのも安全安心にこだわるセイリンならではの機能です!

↑ パイオネックスの商品ページはこちらから(^^)

Jタイプ

古くから痛みの少ない形とされ多く採用されてきた「松葉型」に独自の改良を加えた「改良松葉型の鍼先」です。先端を尖らせるのではなく、細くすることで皮膚との設置面積を少なくし皮膚を突くような痛みが極力出ないような工夫がされている鍼になります。

 

 

 

 

 

 ↑ Jタイプの商品ページはこちらから(^^)

軟鍼

鍼体はステンレスでありながら、これまでの商品と比べ軟らかさが20%UP(セイリン社比)しました。

軟らかいことで、操作性が良く、横刺法にも適しています。鍼先はSPタイプ採用でセイリン独自の最先端加工で鍼先が丸くなっているので、患者様も痛みを感じにくくなっています。

軟鍼は潤滑油不使用(シリコンフリー)のため、鍼師が刺入する際に手の感覚が伝わりやすく入っていく感覚を感じやすいと言われています。

↑軟鍼の商品ページはこちらから(^^)

 

MタイプSP

金属鍼柄で灸頭鍼に使用することができます。鍼柄にはプラスティック製のカラーキャップが付いており、太さの識別が容易になります。

鍼突はSPタイプで優しい使用感を目指しています。
太さが 01番(0.14mm)1番(0.16mm)2番(0.18mm) 3番(0.2mm) 5番(0.25mm)からお選び頂けます。

↑ MタイプSPの商品はこちらから(^^)

LタイプSP

金属鍼柄灸頭鍼に使用することができます。鍼柄はステンレスのコイル巻で、鍼先はSPタイプです。
太さが 3番(0.2mm) 4番(0.23mm) 5番(0.25mm)8番(0.3mm)からお選び頂けます。
Mspタイプとは、鍼柄のスタイル太さの展開が違います。

 

 

↑ LタイプSPはこちらからです(*^^*)

 

 

ディスポ鍼ならメイプル名古屋

ご紹介しましたようにセイリン株式会社は独自の製品を独自の技術で進化させており、お客様のニーズにあった様々な種類のディスポ鍼を製造しております。それぞれに使用感が異なりますので一度お試ししてみてはいかがでしょうか。
ディスポ鍼についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
鍼灸用品専門店がおすすめするディスポ毫鍼5選

メイプル名古屋でサンプルも用意しております。ぜひお問合せくださいませ。

 

最後までご覧いただきありがとうございました(^^)

今後ともメイプル名古屋を宜しくお願いいたします。