学⽣⽣活3 つのススメ

鈴木淳志先生の学生生活3つのススメ(前編)サムネイル
『”インド洋の真珠”セーシェル共和国で日本の鍼灸を』という想いから、クラウドファンディングを行い業界内で注目を浴びた若き鍼灸師・鈴木淳志先生。
その学生時代についての話を聞きたいという声も多く、学校や治療院で講演を行うことも。
そんな鈴木淳志先生から学生の皆さんに向けた記事を寄稿いただきました。

まえがき

近頃、僕に興味を持ってくださり、学校や治療院などでお話をさせていただく機会が増え有難い限りです。
そんな中、僕の学⽣時代の話が聞きたいという学⽣さんからのお声に応えるべく、⾚裸々に学⽣時代をご
紹介させていただきます。
僕の経験や考え⽅が、学⽣さんたちの悩みを解決し、今後の進路の可能性を広げるきっかけになれば幸い
です。実際にお会い出来る⽇を楽しみにしております。

⾃⼰紹介


改めて⾃⼰紹介をさせて下さい。鈴⽊淳志と申します。
お会いした際は、是⾮気軽にアツシと呼んで下さい。
1993年10⽉30⽇⼤阪府豊中市に⽣まれ。
⼩学2年から13年間、野球に⻘春を捧げた⽣粋の野球⼩僧です。
⾃宅から⾃転⾞で10分の距離にある⼤阪府⽴桜塚⾼校を卒業後、皆が⼤学へ進学する中、履正社医療ス
ポーツ専⾨学校に⼊学。
専⾨学校卒業後は、埼⽟医科⼤学 東洋医学科で1年間卒後研修をさせていただきました。
研修修了後、兵庫県にある外科・内科の診療所に⼊職し、約5ヶ⽉で退職。
インド洋に浮かぶ⼩さな島国、セーシェル共和国へと渡り、16ヶ⽉間の契約を満了。
現在は、現地で鍼灸治療院を営みながら某外資系企業ビリオネア秘書として、⼈のために何ができるか?
地球に何が還元出来るか?を⽇々模索中です。
ざっくりと⾃⼰紹介をさせていただいた中にも、突っ込みたい要素が幾つかあると思います。追々ご紹介
出来ればと思っております。

僕から皆様へ3 つのススメ

僕の学⽣⽣活は、本当に忙しい⽇々でした。
野球コース、鍼灸学科、アスレティックトレーナーコース。
2年次は、三学科を同時進⾏で⾏い、今をときめく⼆⼑流 ⼤⾕翔平選⼿を超える三⼑流で過ごすハードスケジュールをこなす学⽣でした。
そんな僕が、学⽣時代に意識していた事は…

①学⽣時代にしか出来ない事を積極的に⾏う事。
②最⾼峰の環境に触れる事。
③卒後に圧倒的なスタートダッシュが切れるよう知識/技術を習得する事。

この3点を意識して学⽣⽣活を過ごしました。
そのうち今回は、
①学⽣時代にしか出来ない事を積極的に⾏う事。
について、具体的にご紹介します。

学⽣時代にしか出来ない事を積極的に⾏う事。

こんなご質問をいただきましたので、こちらを元にご紹介させていただきます。

Q: 学⽣時代、整⾻院や治療院でバイトをしていましたか?
A:  少しの間、させていただきました。

~なぜ少しの間だったのか?~

業界に触れる事は⼤切だと思っていたので、どのような事を⾏っているのかを知るために少しの間、整⾻院でお⼿伝いやバイトをさせていただきました。
少しやっただけでは意味が無い。とおっしゃる⽅も多くいらっしゃると思います。
しかし、卒後鍼灸業界で働く⽅が多い中で、

バイト経験がこの業界の経験だけというのは個⼈的には勿体
無い
なと…

⾃由に様々な職業が経験出来るのは、まさに今しかない学⽣時代なので、様々なバイトをすべきじゃない
かと僕は思っていたからです。なので、メインのバイトに治療院は選びませんでした。
患者様は、鍼灸業界の⽅がいらっしゃるという訳では無く、圧倒的にその他⼀般⼈の⽅が多くいらっしゃ
います。患者様と信頼関係を築いていく際に、鍼灸以外で得た経験やネタが必ず活きてきます。
若くして様々な経験をしていると、それがそのままご⾃⾝の魅⼒になり強みになると感じています。

学生時代での経験をオススメするバイト4 選

接客業 (飲⾷業)

接客は⾮常に奥が深く、⽬配り、気配り、思いやり
お客様のニーズにいち早くお応えしていく事は、治療や経営に通ずるモノがあります。1⼈暮らしの学⽣
さんは、賄い付きだと尚オススメですね。

ノルマ有りインセンティブ制バイト

⾮常に営業スキルを求められ、⾃分の強み、どう⾃分を売り込んでいくかが学べます。
実際に僕は、稼働率が50%を超えないと時給が出ず、逆にしっかりと売り上げる事で時間給に上乗せして、お給料をいただける会社で、パーソナルトレーナ(NSCA-CPT)として契約をしていただいていました。
無料体験から、有料のセッションに移⾏する為にはどのように売り込めば良いか?
⾃分のセッションの強みは何か?
毎回セッション後に考え、試⾏錯誤し、僕なりのテクニックをその経験から得ることが出来ました。

緊張感漂う⾼級店

その空間にいるだけで緊張するような、そんなお店で働く事をオススメします。
僕は、フレンチレストランでカチッとした制服に⾝を包み、難しいお料理のご説明などさせていただいていました。
緊張感のある空気に⾝を置くことで、その場に相応しいマナーや品格が⾝につきます。
また、お越しくださるお客様は余裕のある⽅々が多く、皆様の⾝の振る舞いや⾔葉遣いを勉強させていただきました。

⽔商売 (バーテンダーやスナックなど…)

⽔商売と聞くと、あまり世間体は良いイメージがなさそうですが、そう⾔った職業もどっぷりハマらなければ、貴重な経験が出来ると思っています。
僕⾃⾝、先輩のお⺟様が営むスナックでバイトをさせていただいた経験があります。
働く⽅々、皆様本当に接客のプロで、普通の飲⾷店では気付けない細かい部分にまで落とし込まれたサービスを学ぶことが出来ました。
様々な年代、個性あふれるお客様との会話には沢⼭の知恵が転がっていました。

学生時代の経験がすべて臨床につながっている

卒後、⼤変お世話になった埼⽟医科⼤学東洋医学科での研修時、まだまだ⼤学病院レベルの知識が⾝についていない中、既存の患者様の問診を初めてさせていただいた際、監督をしてくださっていた先⽣に「鈴⽊君は問診が上⼿だね〜。」とお褒めいただき、バイトとして勤務させていただいていた接⾻院では、鍼灸師1年⽬の4⽉に「鈴⽊君の問診を参考にしたい。是⾮みんなに⾒せてあげて欲しい。」とお褒めいただくことが出来ました。

問診時に、いかにその⼈の事を理解できるか?
これは、症状だけに限定したお話では有りません。

学⽣時代のバイトで培った接客や営業の経験が問診に組み込まれ、僕の臨床に⼤きく役⽴っています。
幅広いジャンルの会話の引き出し、細部までニーズを引き出していく会話術、ニーズにさりげなく応えられる能⼒。全て先程のバイト経験から得たスキルです。

問診時にしっかりと相⼿の⼼を掴めるようなスキルを、学⽣時代に磨けるよう多種多様な業種をバイトとして経験する事は、⾮常に臨床に役に⽴つと僕は思っています。

“学生ブランド”を最大に活かす

また、学⽣時代にしか出来ない事として、学⽣ブランドをしっかり有効活⽤することが⼤切です。
少しでも興味があるなら、積極的に⾏動し、「学⽣です、⾒学させて下さい。」と⾔えば、⼤体の施設や、治療院、団体の⽅々は⾒学くらいさせてくれるはずです。

卒業してから参加すると⾼い学会やセミナーも、全て学⽣料⾦で参加することが出来ます。
気になっている先⽣に気軽に、SNSのDMを利⽤して相談や、実際に時間を作っていただきお話を伺う事が出来るのもまた学⽣ブランドだからこそです。

普段お忙しい先⽣⽅でも、「学⽣さんなら…。」と時間を作ってくださる⽅も中にはいらっしゃると思い
ます。⾔葉遣いや、態度を含めて少し失礼があったとしても、若いしまだ学⽣さんだしで許されるケースも多々あると思います。

なので、躊躇する必要など無いのです。
どんどん学⽣ブランドを使って下さい!

学生時代の出会い・経験が大きな財産に

僕⾃⾝、学⽣ブランドを沢⼭利⽤してきました。
⽇本⼀との呼び声⾼き施設の⾒学に⾏きさせていただいたり、様々なスポーツ現場や臨床の現場にお供さ
せていただいたり、普段⾒ることの出来ない現場を⾒させていただいたり。
学⽣でありながら、イベントの企画運営を経験させていただいたり、本来経営者しか参加出来ない異業種
交流会の場にも、名刺を作って学⽣ながら参加させていただいたり…
本当に数えきれないほど、学⽣ブランドを使わせていただき、沢⼭の⽅々に育てていただきました。
そこで得た知識、技術、そして⼈との縁が今の僕の⼟台にある事は間違いありません。
本当に⼤きな経験・財産となりました。
なので、今もし何かに⽴ち⽌まっているのなら遠慮なんてせず、どんどん学⽣ブランドを駆使して様々な
現場を⾒学させていただき、沢⼭の⽅々に出会いに⾏くべきだと思います。
ひょんな事がきっかけで、チャンスが⽣まれるかもしれません。
学⽣ブランドは、使えば使うだけ新しいチャンスを⽣み出してくれますからね!
本当に未来は⾃分次第で明るく出来ます。可能性は⽣み出すものです。
待ちの姿勢では、チャンスなんて掴めやしませんよ。
今しかない学⽣時代に、しっかり経験値を上げておきましょう。

次回のお話

次回は、今回のお話の続き

②最⾼峰の環境に触れる事。
③卒後に圧倒的なスタートダッシュが切れるよう知識/技術を習得する事。

こちらについてご紹介をしたいと思います。お楽しみに。